旭屋本舗
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「つ、疲れた~…」
「おいおい、今から本番だぜ?今から疲れてどーするんだ」
「お前のせいだつーの!!お前の!!」
「細かいこと気にするなって」
09:初詣
ユーリが突然家にやって来たのは元旦の昼過ぎだった。
正確に言えば昼過ぎまで寝ていた俺だったが、
ユーリからの着信で目が覚めて電話で…
『今から迎えにいく』
の一言を言われて電話を切られた…その数分後本当に迎えに来て、
玄関先でアッシュとの喧嘩が始まりかけていたので…俺が外に連れ出した。
家を出た時にアッシュが何か叫んでいたけど…気にする必要はない…と思う。
「ったく…お前誘うのが突然だつーの…で?何処行くんだよ…」
「今日は初詣しかねぇだろ」
無駄に目が輝いているのは気のせいか…?
つーか俺が家族との用事があったらどうするつもりだったんだこいつ…
そうこうしているうちに近くの神社に辿りつき、辺りを見回すと見事な人、人、人…
人の多さで酔ってしまう人がいるくらいの人の量だ。
俺はめんどくさかったがここまできてしまったので仕方なしに
神社に足を向けようとしたが…さっきまで隣にいたはずのユーリが居なくなった。
え?ちょっとまて…俺そうそう迷子!?
「え?ちょ…ユーリどこって…居た…」
ユーリはすぐに見つかった…ユーリが居たのは近くの屋台。
屋台の看板には「りんご飴」と書かれている…そうだこいつ甘党男だった…
俺は肩を落としながらユーリの傍にいき屋台を覗くと、
甘そうなりんご飴、イチゴ飴、ぶどう飴などが並んでいる。
「ユーリ…早速買うのか?買うならお参りしてからにしよーぜ…」
「何言ってるんだ帰りだとどの店が一番美味いかチェックできねぇだろ…
お参りに行きながら屋台をチェックするのが常識ってもんだ」
「あぁ…そう…」
飴なんてどこで買っても大概一緒だろうに…そう思うのは俺が甘いものに対して
さほど愛がないからだろうか…
「よし、ここはチェックした。次行くぞ」
「つーか初詣の屋台にりんご飴の店がそう何件も…って…何してるんだ?」
「次は綿菓子のチェックに決まってるだろ。隣にあるんだから」
りんご飴の店の隣には綿菓子の店が並んでいた…。
ここも念入りにチェックしている…その横顔は何か子供っぽくて可愛らしい…
まぁ、このくらいいいかと思って神社の先をよく見れば、
たいやき数件、ベビーカステラ数件、りんご飴数件、クレープ数件…などなどこの先にも
ユーリが足を止めそうな店がずらりと並んでいた…
「マジで?勘弁してくれよ…」
流石にここの屋台全部の甘いものをチェックする…そんな馬鹿なことをする人間はいない…
いや、居た…そんな馬鹿なことをする人間=ユーリ・ローウェルだった…
ユーリが全部の屋台をチェックしどこの店で甘いものを買うかを決めたころには
すでに数時間以上経っていた…。
「つ、疲れた~…」
「おいおい、今から本番だぜ?今から疲れてどーするんだ」
「お前のせいだつーの!!お前の!!」
「細かいこと気にするなって」
「細かくねーし!!」
そう…今からお参りだけにこの長蛇の列を並ばなければならない…見るだけでもう疲れで倒れそうだ…
ただお参りするだけなので列の回転率はなかなか良いものだったが、
それでも30分近くは並んだ…もう俺家に帰りたい…
俺達の順番になり俺はとりあえず一番に願った…
「(今年はユーリに振り回されませんように、神様仏様ローレライ様マジでお願いします。)」
「お前…必死に願いすぎ」
「うっせー」
俺より先にお参りが済んだユーリが必死になって祈っている俺の姿をみて小さく笑う…
必死に拝むことになったのは誰のせいだつーの誰の!!
参拝の帰り道、行く途中で決めた店で甘いものを買って嬉しそうにそれらを食べているユーリが居た。
「はぁ…疲れた…そういえばユーリは何をお祈りしたんだ?」
ユーリは俺のことを好きだと言ってくれる…別に恋人とかの関係ではない…
けど…何故か淡い期待で胸がどきどきと鳴り始めた。
りんご飴を食べていたユーリが飴を口から離し普段と変わらない表情で話してくれた。
「家内安全、世界が平和でありますように」
「は?何それ?」
普通の答えに俺は変な声が出てしまった。
俺のことなんて一言も願ってくれていない…それがわかり何故か無性にイラついてきた。
けど、ユーリの次の言葉で俺の顔は変った…
「まぁ、最初はお前と恋人になれますようにとかって思ったけど。
お前を落とせるかは俺の腕次第だしな…そんなの神様に頼むことじゃねぇし…
それにお前だけの幸せを願ってもお前は嫌だろ?だから世界平和を願った。」
ユーリの言葉で俺の顔は真っ赤になった…
俺の幸せ願う為に世界平和を願う馬鹿がどこにいるんだよ…
いや、ここに居る…新年早々人を振り回す超甘党男が…
俺の祈りがちっぽけなものに見えてきた…反省…
「お前は何を願ったんだ?」
「ナイショ。神様と俺だけの秘密」
「お前人に聞いておいて…」
「あはははっ…」
神様仏様ローレライ様…今年はちょとだけユーリに振り回されますように…
「(あのえろ狼が屑の前から消えますように…あのえろ狼が屑の前から消えますように…(以下略)」
「アッシュ…すごい剣幕でお参りしていますわね…流石アッシュですわ」
そのあとナタリアから神様が逃げ出すようなほど怖い顔をしてアッシュがお参りをしていたことを聞き
苦笑いをする俺の姿があった…何を祈ってるんだよ…はぁ…
今年も去年と変わることなんてなさそうだな…
「おいおい、今から本番だぜ?今から疲れてどーするんだ」
「お前のせいだつーの!!お前の!!」
「細かいこと気にするなって」
09:初詣
ユーリが突然家にやって来たのは元旦の昼過ぎだった。
正確に言えば昼過ぎまで寝ていた俺だったが、
ユーリからの着信で目が覚めて電話で…
『今から迎えにいく』
の一言を言われて電話を切られた…その数分後本当に迎えに来て、
玄関先でアッシュとの喧嘩が始まりかけていたので…俺が外に連れ出した。
家を出た時にアッシュが何か叫んでいたけど…気にする必要はない…と思う。
「ったく…お前誘うのが突然だつーの…で?何処行くんだよ…」
「今日は初詣しかねぇだろ」
無駄に目が輝いているのは気のせいか…?
つーか俺が家族との用事があったらどうするつもりだったんだこいつ…
そうこうしているうちに近くの神社に辿りつき、辺りを見回すと見事な人、人、人…
人の多さで酔ってしまう人がいるくらいの人の量だ。
俺はめんどくさかったがここまできてしまったので仕方なしに
神社に足を向けようとしたが…さっきまで隣にいたはずのユーリが居なくなった。
え?ちょっとまて…俺そうそう迷子!?
「え?ちょ…ユーリどこって…居た…」
ユーリはすぐに見つかった…ユーリが居たのは近くの屋台。
屋台の看板には「りんご飴」と書かれている…そうだこいつ甘党男だった…
俺は肩を落としながらユーリの傍にいき屋台を覗くと、
甘そうなりんご飴、イチゴ飴、ぶどう飴などが並んでいる。
「ユーリ…早速買うのか?買うならお参りしてからにしよーぜ…」
「何言ってるんだ帰りだとどの店が一番美味いかチェックできねぇだろ…
お参りに行きながら屋台をチェックするのが常識ってもんだ」
「あぁ…そう…」
飴なんてどこで買っても大概一緒だろうに…そう思うのは俺が甘いものに対して
さほど愛がないからだろうか…
「よし、ここはチェックした。次行くぞ」
「つーか初詣の屋台にりんご飴の店がそう何件も…って…何してるんだ?」
「次は綿菓子のチェックに決まってるだろ。隣にあるんだから」
りんご飴の店の隣には綿菓子の店が並んでいた…。
ここも念入りにチェックしている…その横顔は何か子供っぽくて可愛らしい…
まぁ、このくらいいいかと思って神社の先をよく見れば、
たいやき数件、ベビーカステラ数件、りんご飴数件、クレープ数件…などなどこの先にも
ユーリが足を止めそうな店がずらりと並んでいた…
「マジで?勘弁してくれよ…」
流石にここの屋台全部の甘いものをチェックする…そんな馬鹿なことをする人間はいない…
いや、居た…そんな馬鹿なことをする人間=ユーリ・ローウェルだった…
ユーリが全部の屋台をチェックしどこの店で甘いものを買うかを決めたころには
すでに数時間以上経っていた…。
「つ、疲れた~…」
「おいおい、今から本番だぜ?今から疲れてどーするんだ」
「お前のせいだつーの!!お前の!!」
「細かいこと気にするなって」
「細かくねーし!!」
そう…今からお参りだけにこの長蛇の列を並ばなければならない…見るだけでもう疲れで倒れそうだ…
ただお参りするだけなので列の回転率はなかなか良いものだったが、
それでも30分近くは並んだ…もう俺家に帰りたい…
俺達の順番になり俺はとりあえず一番に願った…
「(今年はユーリに振り回されませんように、神様仏様ローレライ様マジでお願いします。)」
「お前…必死に願いすぎ」
「うっせー」
俺より先にお参りが済んだユーリが必死になって祈っている俺の姿をみて小さく笑う…
必死に拝むことになったのは誰のせいだつーの誰の!!
参拝の帰り道、行く途中で決めた店で甘いものを買って嬉しそうにそれらを食べているユーリが居た。
「はぁ…疲れた…そういえばユーリは何をお祈りしたんだ?」
ユーリは俺のことを好きだと言ってくれる…別に恋人とかの関係ではない…
けど…何故か淡い期待で胸がどきどきと鳴り始めた。
りんご飴を食べていたユーリが飴を口から離し普段と変わらない表情で話してくれた。
「家内安全、世界が平和でありますように」
「は?何それ?」
普通の答えに俺は変な声が出てしまった。
俺のことなんて一言も願ってくれていない…それがわかり何故か無性にイラついてきた。
けど、ユーリの次の言葉で俺の顔は変った…
「まぁ、最初はお前と恋人になれますようにとかって思ったけど。
お前を落とせるかは俺の腕次第だしな…そんなの神様に頼むことじゃねぇし…
それにお前だけの幸せを願ってもお前は嫌だろ?だから世界平和を願った。」
ユーリの言葉で俺の顔は真っ赤になった…
俺の幸せ願う為に世界平和を願う馬鹿がどこにいるんだよ…
いや、ここに居る…新年早々人を振り回す超甘党男が…
俺の祈りがちっぽけなものに見えてきた…反省…
「お前は何を願ったんだ?」
「ナイショ。神様と俺だけの秘密」
「お前人に聞いておいて…」
「あはははっ…」
神様仏様ローレライ様…今年はちょとだけユーリに振り回されますように…
「(あのえろ狼が屑の前から消えますように…あのえろ狼が屑の前から消えますように…(以下略)」
「アッシュ…すごい剣幕でお参りしていますわね…流石アッシュですわ」
そのあとナタリアから神様が逃げ出すようなほど怖い顔をしてアッシュがお参りをしていたことを聞き
苦笑いをする俺の姿があった…何を祈ってるんだよ…はぁ…
今年も去年と変わることなんてなさそうだな…
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