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旭屋本舗
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この話は相互リンクさせて貰っている豆さまで連載中の
三つ子の物語がベースです。(アシュナタ・ガイルク(短髪)・ユリルク(長髪)

登場人物
長男:アッシュ
次男:ルー(短髪)
三男:クー(長髪)
ユーリ
ガイ
ナタリア
アレン(我が家のディセンダー)
ココア(豆家ディセンダー)

「っは…お前に自分の家なんて建てれるはずがねぇだろうが屑!!」
「俺だって自分の家くらい建てれるつーの!!!」
「どっちでもいいから…いい加減にしようぜ…」
「「お前は黙ってろ!!!」」
「………はぁ。」
こんな会話から始まった三つ子の喧嘩。
正確にいえばアッシュとクーの喧嘩、それに巻き込まれたルー。
それぞれの思いを胸に各自自分達の新しい家の建築予定地に足を運ぶこととなりました。




三匹の子ブタ。(アシュナタ・ガイルー・ユリクー)




ことの始まりはアッシュが自分で新しい家を建てることとなり実家を出て行くこととなりましたが、
それを事前に聞いていなかった弟のルーとクー。
いきなりのことで戸惑いと怒りが二人の心に生まれそして…アッシュと三男クーの喧嘩がはじまりました。
そして喧嘩はどちらが立派な家を建てれるかを競うこととなり、それぞれ解散しました。
喧嘩に入ってなかった次男ルーでしたが、何時の間にか自分もその競技に参加させられて
(クーによる強制連行)しぶしぶ実家を出て自分の為に用意された土地へと向かっていきました。
そしてここは豚の耳と尻尾が生えたアッシュ宅建設予定地。
もともと手先が器用だったアッシュは数時間で藁で作られた簡易的な家を建ていましたが、
藁の家で満足できるようなアッシュではありません。
この藁の家を拠点として目指すは東京ドーム並の家を自らの家で建てることが野望…
それが男のロマンというものでした。
しかし、そんなでかい家を一日では建てれるはずもないことは解っていましたので、
仮住まいとして藁の家を急遽建てたのでした。
「ふぅ…急ぎ働きにしては上出来だな…さて、まずは飯の支度だな…」
藁の家で料理をすると家が燃えてしまうので、外に出て食事の支度をしているとアッシュを呼ぶ声が聞こえました。
「アッシュ、家を建てることになったそうですわね。
アッシュが振り向いた先に居たのは狼の耳と尻尾を付けた婚約者のナタリア…アッシュがこの世で唯一
心を落ち着かせることができる人物でした。
「ナタリアか…あぁ…前から自分の手で家を建てたくてな…一応仮住まいはできたが…」
ナタリアがきょとんとした顔で見つめているのはアッシュが先ほど建てたばかりの藁の家。
何故そんな顔をしているのかアッシュには理解できませんでした。
「これが家ですの…?物置きの間違いではなくて…?」
「………おまっ……仮住まいだ。ここを拠点として今から立派な家を建てるんだ」
貴族のナタリア(アッシュも貴族だが…)からしたら藁の家など想像もできない…
犬小屋ならぬ豚小屋と言われなかっただけましかもしれない…物置きもかなり失礼ですが…。
「認めませんわ…」
「…は?」
「私こんな家認めませんわ!!私のフィアンセとして絶対に認めませんわ!!」
ナタリアとしては自分のフィアンセが藁の家に住むことがゆるせないのだろう…
怒りをあらわにしてアッシュに食い付く。アッシュだってずっとこの藁の家に住むつもりなど到底ありませんでした。
もしかしたら自分が説明した後半部分が聞こえていなかったのかと思いもう一度説明することにしました。
「ナタリア…安心しろ…近い将来父上の建てた家より立派な家を建てる…それまでの仮住まいだ…」
「仮住まいでも認めませんわ!!今すぐ建てなおしになって!!!」
後半が聞こえてないわけではなく、短い期間でもアッシュが藁の家に住むことが嫌だったようで…。
確かに藁の家では夏は良くても冬は寒くて凍えてしまう…そんな姿を見るのがナタリアには耐えられないのでしょう…
「ナタリア…解ってくれ…家を建てるのは俺の夢だ…少しの間だ我慢してくれ…」
「アッシュ…」
先ほどまで怒りに満ちていたナタリアの顔が、普段の優しい表情へと戻ったのでアッシュはほっと溜息をつきました。
このままナタリアは納得し家が完成するまで応援してくれる…とアッシュは思っていましたが…
「解りましたわ…」
「ナタリア…」
「アッシュの夢は私の夢も同然ですわ!!ここは私が一肌脱ぎますわ!!!」
「は?」
ナタリアの瞳がまるで宝石のようにキラキラと輝きだしました。
その眼は見てみたガールそのもの…
この瞳をしているナタリアはアッシュにとって良いことを考えている時の顔ではない…今までの惨劇を思い出し
アッシュの背中に冷たい風が吹きぬけました。
「そうときまればまずこの藁の家を壊さなくてはいけませんわね…」
「な、ナタリア!?」
ナタリアが両手を鳴らすと何処から出てきたのか狼の耳と尻尾を付けたジェイドとアニスが登場し、
ますますアッシュの背中に冷たい風が吹き抜けました。
「二人とも頼みましたわ。」
「は~い♪」
「仕方ありませんねぇ…」
「なっ…貴様らやめっ…!!!!」
アッシュがジェイドとアニスを止めようとしが…二人を止めることなどアッシュだけではできませんでした…
むしろこの二人を止めれるものは居るのでしょうか…
「旋律の縛めよ、ネクロマンサーの名の下に具現せよ!ミスティック・ケージ!」
「荒れ狂う殺劇の宴、殺劇舞荒拳!続けていくよ~、十六夜天舞!」
「何で藁ごときに秘奥義を使うんだ!!!!!!」
藁ごとき…モンスターで言えばオタオタレベルの相手に秘奥義を出す悪の狼達…
いつでも彼らは全力で敵を叩きつぶす…これがモットーです。……多分。
燃えていく藁の家を見てアッシュは全身の力が抜けていく…それに気がついていないナタリアは意気揚々と次の指示を出し始めました。
「さぁ、次は家を建てますわよ。アッシュ少し御待ちになってて下さいね。」
ナタリアに呼ばれ出てきたのは数多くの大工などの職人たち。
その職人達は急ピッチで家…いや城を建て始める。
自分の家を建てる…確かに建ち始めているが…アッシュの描いていた夢とははるかに違っている…
しかし、ナタリアの好意を拒否するわけにもいかず…アッシュは何も言えませんでした。
ナタリアに何も言えないところはヘタレというのか…なんというか…
ただ解っていることはクーとの喧嘩に自分は完敗した…ということだけでした。



ところかわってここは次男ルーの建築予定地。
髪の短い子ブタがせっせと材料を揃えていましたが、そこへ颯爽と登場したのは狼のガイでした。
「よぅ、ルー。何か大変なことに巻き込まれたそうだな。」
「あ、ガイ~♪」
ルーはガイの姿を見ると一目散にガイに飛びつきガイの胸に頬をすりすりとさせ甘え始めました。
そう2人は恋人同士…関係ももう最後まって行ってしまっている大人な2人でした。
残るは挙式と出産ぐらいで……そこはまた2人で考えていくでしょう。
「ここがルーの土地か…ははは…広いなこりゃ…」
「別に俺近い将来ガイと住むからこんな土地いらねーのにな…」
「ルー…」
ルーの言葉に時めいたガイはルーをしっかりと抱き締めました。
今日は全年齢対象の小説なので襲わないでくださいねガイさん。
「それじゃさっさと作ってガイと………ガイ特性のえびとチキンのピラフでも食べたいな」
「お、男らしいなルー。ルーならすぐ作れるさ、どんな家を建てるつもりなんだ?」
「ん?こんな家」
ガイに見せた設計図は簡易的な家でしたが、材料は木で雰囲気はどこかのコテージのような印象でした。
デザインもルーらしく質素なものでした。
「ほー…なかなかいいんじゃないか?」
「だろー?んじゃぁ早速作るか」
「がんばれよ………ってルー…何してるんだ?」
設計図から目をルーの方に向けたガイでしたが、そこに映ったルーの姿に驚きました。
愛おしいルーが片足を木に乗せて、両手には大きなのこぎりを手にしていたのです…
可愛らしい姿をしてるルーにはとても似合う格好ではありませんでした。
「ばかっ!!お前には危ないって!!」
「えー…けど木切らねーと家作れねーし…こうやってのこぎりを上下に動かして………ってあれ?」
のこぎりで木を切ろうとしたルーでしたが、のこぎりは中々動かず木は全く切れません。
一生懸命手を動かしますがびくともしませんでした…そこうしているうちに温室育ちのルーの手が赤くなってきてしまいました。
「うぅ…手がいてぇ…」
「だ、大丈夫かルー!?」
すぐさまガイがルーの元へ飛んでいき掌を確認するとルーの手は赤くなってきていました。
「あぁ…ルーの可愛い手がこんなに…」
「ガイ…大丈夫だって…俺だって男だし」
そういうとルーは再びのこぎりとの対決に向かいましたが、ガイがその手を止めました。
「ガイ…?」
「ルー…やっぱり俺には無理だ…お前が傷つくところなんて見たくない…俺が…俺がお前との家作ってやるから
 一緒に住もうルー!!!!」
「ガイ…本当かそれ…」
「あぁ…本当だ…一生離さない…愛してるよルー…」
「ガイッ!!!」
「ルー!!!」
2人はお互いの愛を確かめ合うとしっかりと抱き合い始めました。
何度も…何度も…お互いの名前を呼び合い離そうとはしません。
ここに居たら精神的ダメージを食らうのは目に見えているので…場所を変えるとしましょう…。



ここは三男クーの建設予定地。
そこへ今度は黒い狼のユーリが遊びにきました。
「よぅ、お坊ちゃん何か家を建てるそうだな…」
「げっ…何でお前が来るんだよ…手伝う気ないなら帰れ!!」
「お前の建てる家が気になってな…って…何でお前らまでいるんだ?」
ユーリが指を差したのは狼のアレンそしてココアでした。
2人とも両手にレンガを持ち何やら作業をしていました。
「えっと…クーの家建てるの手伝ってるんだ」
「そうなの、クーのところに遊びに来たらね頼まれたの」
「だ、誰も頼んでねーし!!お前らがどうしても手伝いたいっていうから手伝わせてるだけだ!!」
「そうだっけ?」
「そうだったかな?」
レンガを持ったアレンとココアはお互いに顔を見て首をかしげました。
どういう経緯で2人が手伝うことになったかはさておき、
2人と一緒にすればいくら不器用なクーでも家くらいは作れるだろうと思いユーリは傍観することにしました。
「よし、お前らアッシュ何かに負けない家を建てるぞ。いいな!!!」
「「おー!!」」
3人が手にしているのはレンガ。
レンガならば簡単に作れるし家も丈夫だ…
子供だと思っていたクーにしては中々目の付けどころがいいなとユーリは感心しました。
3人が作業をしているのを見ていたユーリでしたが、ふとあることに気が付きました…
「なぁ、お坊ちゃんよこの家…」
「あぁ!?手伝う気のねーやつはだまってろ!!!」
「………へいへい」
黙ってろと言われたユーリは大人しく黙って見ていることにしました。
3人がいつ気がつくのかを楽しみにしながら…
そうこうしているうちにレンガの家がついに完成しました。
クーだけの家だったのでそんなに大きくはない家でしたが、立派なレンガ作りの家です。
「よっしゃ完成!!」
「「やったー」」
必死にがんばった3人は大喜びで完成を祝います。
それを見ていたユーリはどこか微笑ましく思い小さく笑ってしまいますが3人はとても重要なことを忘れていました。
「なぁ…お坊ちゃんよ…」
「あぁ?何だよ…中に入りてぇって言ってもお前なんか入れてやんねーからな!!」
「その話なんだが…この家どこから入るんだ?」
「どこって…ドアからに決まって…」
クーがレンガの家を見つめるとココアとアレンがぐるーっと家の周りを一周してクーに報告をしてくれました。
「なぁ…この家ドアがないぞ?」
「窓もないわ」
「…………………。」
「はははっ…こりゃ傑作だな…入れない家なんてみたことねぇ」
ユーリは面白そうに尻尾を振りながらレンガの家を指指して笑いだしました。
クーの顔は真っ赤になりユーリに罵声を浴びせると再びアレンとココアに指示を出しはじめました。
「お前らもう一回作るぞ!!」
「材料がないよ」
「時間ももう夕方だわ」
「うっ…けど…今日寝るところが…」
時間はもう夕陽が沈みかけていました。
今から作っても夜には間に合いません…夜にはこわーい狼が出るので危険です。
アッシュやルーに泊らせてもらおうかと考えましたが…クーのプライドが許しませんでした。
「だったら俺の家にくるか?狭いけどお坊ちゃんくらいなら泊れるぜ」
「ほ、ほんとうか!?あ………うぅ…しょ、しょうがねーから泊りにいってやるよ!!
 感謝しろよな!!」
頬を赤くしながらユーリからそっぽを向く姿は可愛らしくユーリは小さく笑ってしまいました。
「俺もユーリの家でお泊りする!!」
「私も!!」
「おいおい…俺の家そんなにでかくないぞ…ってしょうがねぇな…」
4人はわいわいと騒ぎながらユーリの家へと向かっていきました…
三つ子のお家騒動は結局勝負が付かず終わってしまいましたが。
3人とも幸せな家を持ち幸せにくらしました。
めでたしめでたし。

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