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旭屋本舗
ようこそいらっしゃいませ。 腐向けサイトですご理解のある方のみどうぞ。 始めての方はカテゴリー【What】をお読みください。
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「だあああああああああーー!!!ひまだあああああ!!!!」
「うっせぇぞ、この屑があああああああ!!!!!(オーバートラスト)」
「え?ちょ、アッシュ…秘奥義は…遠慮したいなぁ♪」
「黙れ…人に公務押しつけて…何が暇だ!!!これでも食らいやがれ!!紋牙鳴衝斬!!!!」
「うわああああああああ!!!!!!!」





朱の明星~再旅~




「いてててっ…何もアッシュのやつ秘奥義なんて使わなくても…」
「ご主人様、大丈夫ですの?」
「あぁ…大丈夫だよ」
ファブレ家にある自室のベッドに沈み、先ほどアッシュに食らった傷を見る…
流石に手加減はしているのか痛みはあったが傷はそんなに深くはなかった。
そんなルークの姿を心配そうに見るミュウ…
1年だけルークの傍にいるはずだったが、ルークの傍が居心地が良かったのか
契約期間をすぎてもルークの傍から離れようとはしなかった。
ルークは退屈そうなため息をつき思いだす…世界を救ったあの旅を…
ローレライを解放して自分の身体は消えたはずだった。
けど、帰って来た…アッシュと一緒に…
時間はかかったけど、みんなの元に帰ってきた。
けど、そのあと待っていた生活は退屈な生活だ。
ルークとは対照的に仲間達は世界中で世界を良くしようと走りまわっている…
ナタリアとアッシュはキムラスカで…
ティアはユリアシティで…
アニスはローレライ教団…
ガイとジェイドはマルクト…
何もしていないのは自分だけだった…
いや、戻ってきた最初はアッシュと公務を手伝っていたが…
アッシュの仕事を増やしてばかりで…早い話しがアッシュの堪忍袋が切れた。
そりゃもう家が吹っ飛ぶのではないかというくらい切れられた…
レプリカ関係の公務の時はルークが居る方が話がすすむので連れていってもらえるが、
最近では全くその話も来ない。
これではまるで旅に出る前と一緒…
いや、一度外の味を知ってしまったためそれ以上の苦痛だった。
一人旅でもしようかと思ったが…両親、過保護な親友などなどに止められてしまった。
自慢ではないが結構レベルも高いのでそうそう危ない目には合わないはずだったが、
ガイ達が心配してるのはレベルではなく、ルークの性格だった。
どっかのオールバック同様…一度頭に血が上ると猪突猛進…チーグルもまっしぐらな性格…
困ってる人を見過ごせない甘い性格…
この性格を持って事件に巻き込まれないという人間の方がどうかしいる。
むしろ事件の方から寄ってきそうだった。
そんなこんなで一人旅は反対者が多く未だに実行できていない。
「はぁ…また旅がしてぇなぁ…」
「みゅぅ~…」
ルークが寂しい顔をするためかミュウまで釣られて悲しい顔をする。
そんなミュウの頭を優しくルークは撫でた…
「ご主人様、部屋に居るから剣を持たなくても大丈夫ですの。」
「それもそうだな…」
平和になった今外に出るのでさえある程度は安全な世の中だ。
ルークはミュウに言われるがまま机に愛用の剣を置いたその時…
『愛しき我が半身よ…そんなに旅がしたいか…?』
「ふぇ!?」
「みゅぅ!?」
いきなりのことだった為かなり間抜けな声が出てしまった。
アッシュが居たらまた「屑がっ!?」と言われてしまいそうだ…
しかし、今はそんなツッコミ役は居ず…そのまま話は進む。
ルークの前に現れたのは丸い小さな光…そう、ローレライだった。
解放されたローレライだったが、何故かちょくちょくルークの前へと現れた…
前もって言ってくれれば飯とか用意するのに…と毎度ルークは呟くが
毎度いきなり現れてルークと話をして満足したらまた消える…その繰り返しだった。
ちなみにアッシュの前へは一度も現れたことはないらしい。 ばーいアッシュの証言
「って、ローレライ!!いきなり現れるな!!ノックくらいしろっ!!!」
「ご主人さま…ローレライさんには手がないですの」
「あ、そうか…」
そもそも精霊にドアをノックする習慣があるのかが疑問だ。
そろそろツッコミ役が欲しいです…ボケ&ボケの会話は疲れます…(作者が
『愛しき我が半身よ…旅はしたくないのか?』
ローレライにはツッコミという要素はないらしく、そのまま話を進めて行く…
【旅】という言葉にルークの目は子犬のような輝きだ。
「行きたい!!!こんな退屈な生活もう飽きた!!!」
「ご主人様がいくのなら僕も行くですの!!」
『…あい、解った…我が愛しき半身の願い…叶えよう…』
ローレライの言葉が良い終わらないうちにルークとミュウの身体は光へと包まれた。
ルークが目を開けると何故か水の中…水の中なのに息ができた。
泳げないミュウは慌てていた為頭を撫でて落ち着かせていると
今度は水が流れだした。
必死になって流れる方向と逆の方へ泳ぐが、流れが強く逆らうことができず
流されているといきなり外へと放りだされた。
「うわあああああああああああああああああっ!!!!!!」
空に放り出された時見た景色は今までみたこともない世界…
見たこともない城…下町…そして空に浮かぶ結界のようなもの…
世界を回ってきたルークだったがこの町を見るのは初めてだった。
「ど、どこなんだここは…」
放りだされた力で浮いていた身体が急に下へと落下しはじめた。
下に落下するということは重力がある証拠…
結構な高さまで放りだされた為自分の足で着地するのは不可能と判断したルークは
自分の身体にひっついて居たミュウを引きはがした。
「ミュウ、ミュウウィングだ!!!!」
「え?でも…高くは飛べないですの」
「安全に着地するだけだ!!!いいからウィングだ!!!」
「わ、わかりましたですの…ミュゥウイング!!!ですのっ」
急速に落ちていたルークの身体はミュウの力により落ちる速度を弱めた。
そして安全に着地できる距離までおりるとミュウを離し地面へと降り立った。
降りた場所は何故か町全体が水浸しになっており、町の住人が必死になってそれを止めようとしていたが、
ルークの派手な出現によりその作業は中断されてしまった。
「あっちゃ~…俺変に目立ってるし…ここは何処なんだ…?」
周りの人の視線を気にしながら辺りを伺っているルークに小さな少年が話しかけてきた。
「え?お兄さん今空から来なかった…?」
「あ…えっと…や、屋根から落ちて…空から落ちたように見えたんだよ…
人間が空飛べるわけねぇだろっ!!!」
「飛べますのっ!!ミュウの力で飛べまs「お前は黙ってろっ!!!」
余計なことを言い出す自分のペットを道具袋に押し込んでルークは少年に笑いかけた。
「あ、そうなんだ…見かけない人だね…僕テッドって言うんだよろしく。」
「俺はルーク。ルーク・フォン・ファブレだ。よろしくな。しかし…変った町だな…水ばっかりで」
さっきまでルークを見ていた町の人も作業に戻り始めていた。
ルークのことより生活を守ることの方が大事だからだ…
「あぁ…水道魔導器が調子悪くなって…このままだと町が沈んじゃうよ…」
「え!?それは大変だ!!!俺も何か手伝うよ!!」
ルークは水道魔導器がよくわからなかったが、町が沈むとなったら一大事。
町の人と一緒に土を盛る作業を手伝おうとしていたが、
テッドに服を引っ張られ作業へ行けなかった。
「待ってルーク!!ルークは町の外から来たんだよね?」
「え?あ…まぁ、多分外から?」
あまり状況が把握できてなかったルークだったが、この町がバチカルではないことは確かだった。
この町とは別の街から来たのだから外になるだろう…と判断したのだ。
どういう経由で来たとかは別として…
「だったら強いよね!?ユーリが魔核を探しにいったきり戻ってこないんだ…
魔核があればこの状況は収まるから…お願いユーリを探してきて!!多分お城のどこかにるから!!!」
「ユーリ…?」
「えっと…真っ黒い服に…同じような黒の長い髪で…えっと…身長は高くて…けど細くて…
口は悪いけど中身はいい人で…あ、あとよく女の人と間違えられる!!!」
ルークはテッドの言葉に固まっていた。
テッドはユーリという人物の特徴を言っているのだろうが…全く想像がつかなかった。
「身長は高いくせに細い…?で女によく間違えられる?ということは性別は男か…」
ルークの頭ではユーリという人物のイメージを固めることはできなかった…
ジェイドやガイが居ればもっとテッドから詳しく聞けるかもしれないが、
とりあえずそれっぽい人物に声をかければなんとかなるだろう…と思った。
ルークは町の中央にそびえ立つバチカルとはまた違う城に目を向けた…。






「三つ数える間に殺してやる…」
「だからっ…俺はフレンじゃねぇ!!!」
お城の一室で響き合う金属音…
漆黒の青年はいきなり襲いかかってきた人物に悪戦苦闘していた。
「人違いだって言ってるだろうがっ!!!!」
漆黒の青年が振りかざした刃が、襲いかかってきた人物の皮膚を少し切る…
すると自分の血を見た瞬間襲いかかってきた人物の瞳の色が変った…
「上がってキタ…良い感じに上がってキタ…!!!」
漆黒の青年は自分の後にいる少女の姿を少し見る…
全くわけのわからない展開…フレンと間違われて殺されるのだけは勘弁だ…
もう一度襲ってきた人物に切りかかろうとした時…窓からその場には似合わない声が聞こえた…
「あ、あの~…お取り込み中すみません…」
窓から現れたのは朱色の青年…ガラスの破片を器用に避けて中へと入って来た。
「オイ…てめぇ…邪魔するんじゃねぇ…」
襲ってきた人物は朱色の青年を睨みつける…
普通の人間ならばその殺気に満ちた瞳に睨まれただけで顔色を変えるはずだが、
朱色の青年は少しも表情を変えずに…むしろ笑って話しかけてきた。
「あ、俺の用事が終わったら帰りますんで…ちょっと、人探しをしてて…城の中にいるって聞いたんだけど…」
(何なんだコイツ…この空気で笑ってやがる…馬鹿か?)
漆黒の青年は呆れた表情で朱色の青年を見つめる…
鍛えられた朱色の青年の身体…弱くはないはずだが…この状態はまずかった…殺されかけない…
「邪魔するんじゃねええええええええええええええ!!!!!」
「しまったっ!!!逃げろ!!!!」
漆黒の青年に向けられていた刃が朱色の青年へと変ってしまった。
このままではあの青年が殺されてしまう…そう思ったが…漆黒の青年の予想は裏切られた…良い意味で。
「おっと…あぶねぇなぁ…なぁ、お兄さん、真っ黒い服に…同じような黒の長い髪で…えっと…身長は高くて…けど細くて…
口は悪いけど中身はいい人で…あ、あとよく女の人と間違えられる…名前忘れたけどそんな人知らない?」
朱色の青年は襲いかかってきた刃を紙一重で交わした…交わされた勢いで襲いかかってきた人物は壁に激突した
そんな中でも相変わらず自分のペースだ…
どんだけ図太い神経してるんだ…と疑ってしまう。
「なぁ、あんた達もしらねぇ?真っ黒い服に…同じような黒の長い髪で…えっと…身長は高くて…けど細くて…
口は悪いけど中身はいい人で…あ、あとよく女の人と間違えられる人」
「え?えぇっと…」
朱色の青年は漆黒の青年と少女に同じ質問をしてきた。
少女はチラリと横目で漆黒の青年に目をやった…漆黒の青年は思い当たる節があるらしく…何故か青筋を立てている。
「あ、あの…その方のお名前は…?」
「え?あー…なんだっけ?ゆ…ゆ…湯?」
「ユーリさんですの!!!」
どこにいたのか水色の動物が朱色の青年の変りに答えた。
その名前を聞いた瞬間…漆黒の青年の顔に青筋が増えた…
「あ、ユーリさんなら知ってます…」
「え?ほんとかよ!?いやぁ…俺、真っ黒い服に…同じような黒の長い髪で…えっと…身長は高くて…けど細くて…
口は悪いけど中身はいい人で…あ、あとよく女の人と間違えられるやつなんて想像できなくて…
よっぽど変ったやつなんだなぁって思ってた!!!何で男なのに女と間違えられるんだよ!!って
あ、ごめん…君の知り合いなのに…」
「え?あ…えっと…あのっ…」
少女の瞳は朱色の青年と漆黒の青年の間を行き来する…
その間にも漆黒の青年の顔には青筋が増える…
「悪かったなぁ…変ってるやるで…」
「何でアンタが怒るんだ?」
「俺を無視するんじゃねええええええええええええええええええ!!!!!!」
朱色の青年の後からまた刃が襲いかかった。
「ったく…しつこい男は嫌われるってアニスが言ってたぞ!!!!烈破掌!!!!!!」
襲いかかってきた刃を再び紙一重で交わし、相手の胸に自分の掌底を叩き込み敵を吹き飛ばした。
「ぐあっ!!!!!」
襲いかかってきた人物は壁まで吹き飛ばされた。
「っく…てめぇ…強いな…」
よろめきながら立ったが…かなりのダメージを食らっているのが一目でわかった。
「あ?俺は別に強くなんかn…「ご主人様は強いですの!!世界を守るくらい強いですのっ!!最強ですの!!」
道具袋にかくれていた水色の動物がまた飛び出し何故か自慢げに話しだした。
「このブタザルっ!!!余計なこと言うんじゃねええええええええ!!!」
「みゅうううううううううううううう!!!!」
朱色の青年は何故か顔を真っ赤にしながら水色の動物を踏みつけた。
動物虐待になるだろ…と外野になりつつある漆黒の青年は思ったが止めなかった…
「…最強か…いいねぇ…キサマ…名前はっ…」
「え?俺なんかよりアッシュのがつy…「ルークですのっ!!!ルーク・フォン・ファブレですの!!!」
余計なこというなっ!!!とルークと呼ばれた青年は水色の動物を踏みつけた。
「ルーク…ルークか…覚えたぜ…これならどうだああああああああ!!!!」
後を向いていたルークの背中を二本の刃が再び襲いかかったが再び交わされた…
しかし今度はルークの目は笑っていない…相手を睨みつけ左手を腰に回したが…
「え?あれ?剣がねぇ!!!!」
「ご主人様の剣はお部屋に置いてきたですのっ!!!」
「ああああああ!!!しまった!!!このブタザル!!!てめぇのせいだ!!!!
どうするんだ!!交わせても反撃できねぇじゃねぇか!!!!」
「ご、ごめんなさいですの!!!」
ルークと水色の動物が漫才を繰り広げている間にも二本の刃は絶え間なくルークに襲いかかる…
ルークは何とか交わしているがこのままいつまで交わせるかはわからなかった。
「おいおい…俺も忘れるんじゃねぇぞ!!!」
横から鋭い刃がルークを助けた。
それはさっきまでずっとやりとりを見ていた漆黒の青年だった…
「そうだったな…フレン…お前も殺さないとな…」
「だから俺はフレンじゃねぇって!!!」
ルークに向けられていた刃は今度は漆黒の青年と標的を移す…
押されつつある漆黒の青年…
その青年を助けたいルークだったが、今の自分には武器がなかった。
「くそ…どうしたら…ん?」
武器になるものを探していると目にとまったのは自分の肩にひっついている動物…
ルークは水色の動物の頭を持つと左手を大きく振りかざした。
「これでもくらえっ!!!ミュゥアタアアアアアアアアアアアアアク!!!!」
「ですのっ!!!!!!!!!」
勢いよく投げられた水色の動物…しかし腕を振りすぎたのか何故か味方である漆黒の青年へと飛んで行った…
「うぉ!!!あぶね!!!」
間一髪ミュウアタックを避けた漆黒の青年…するどい目つきでルークを睨みつけた。
「ご、ごめん…手元が狂って…あっ…」
「ぐはっ!!!!!」
漆黒の青年に避けられたミュウアタックは床に当たり、そのまま跳ね返り…襲いかかってきた人物へと命中した。
「うあぁ…いたそぉ~…それ岩も破壊するんだぜ…」
投げといて他人事のように言うな。
当てられた本人はまだしぶとく生きていた…あんた本当に人間ですか?
そこへ服面をした男たちが入ってきた。
「ザキ引き揚げろ!!!騎士達に気がつかれた!!!」
「っち…次は…殺ス…」
ザキと呼ばれた青年はその服面達と姿を消した…
「はぁ…なんとか追い払ったか…あ、そうだ!!!ユーリさんの場所教えてくれる?」
「え?あの…あ…」
ルークは少女の前へ駆け寄り笑顔で声をかけたが、少女はユーリの場所を答える前に窓の外を指さした。
振りかえり窓の外を見ると…燃えていた…お城が真っ赤に…
「お、お城が…」
「さっきのやつらのせいか…?これ俺のせいになってないよなっ…」
慌てて外の様子を見る少女と青年を余所にルークは水色の動物の両耳をひっぱっていた。
「てめぇっ!!そういえばさっき下で火吹いてたよな!!!あれお前のせいかっ!!!!」
「ご、ごめんなさいですのっ~~~~~!!!!」
「おい、お二人さん!!!何じゃれあってるんだ!!!逃げるぞ…っく…!!!」
漆黒の青年はその場に倒れこんだ…
見ると深い傷を負っている…さきほどのザキと呼ばれるやつにやられたに違いなかった。
「ユーリさん…じっとしててください…すぐ手当を…」
少女が両手に手をやると、暖かい光が傷を癒していく…
その姿はまるでティアを思い出させる…よくルークも旅の途中怪我をしてティアに治して貰っていた…説教付きで。
「へ~…君は第七音譜術士なんだ…って…ん?ユーリ…?」
ルークはユーリと呼ばれた漆黒の青年に目をやる…
「俺がアンタの探してたユーリ…ユーリ・ローウェルだ…」
「え?ええええええええっ!!!あ…確かにっ黒い服に…同じような黒の長い髪で…えっと…身長は高くて…けど細くて…
口は悪いけど中身はいい人?で…あ、あとよく女の人と間違えられる…確かに間違えられそう…」
「アンタ…喧嘩売ってるのか?」
「もう!!動かないでください!!!」
ユーリの傷を治していた少女に怒られルークはしゅんと悲しげな表情を見せる…
一瞬ユーリは自分の目を疑ったが…ルークに子犬のような耳や尻尾が生えていたように見えた…
ユーリは疲れているのかと納得し見なかったことにする。
しばらくするとユーリの怪我は治せたのか、少女がユーリから離れた…
「アンタ…名前は?」
「エステリーゼです…フレンからユーリさんのことは聞いてます」
「ふーん…城の中にそんな話する相手いたんだな…」
「あ、俺ルーク!!ルーク・フォン・ファブレ!!!」
「聞いてねぇつーの…」
ユーリが呆れた表情でルークを見るとまたしゅんとした顔をルークが見せる、するとまた子犬の耳や尻尾が見えたので
ユーリはやっぱり自分は疲れているのだと確定した。
「うふふふ…ルーク、よろしくお願いします。」
「あぁ!!よろしく!!!」
さっきまで悲しげな表情をみせていたルークだったが、一気に喜びの表情へと変った…
その表情からしてユーリは自分より年下と判断できた。
「みゅぅ~!!!火がそこまで来たですのっ!!!」
周りを見回すとさっきまでそこにはなかった火がすぐそこまでへきていた。
「おい、ミュウ!!水はでねぇのか!!!」
「ミュウは火しか吹けないですの…」
「お前っちとは成長しろよ!!!」
「みゅぅ~…」
ミュウが使えない…ルークは譜術は使えなかった為火を消すことはできない。
ジェイドが居れば変ったかもしれないが…今この場にいない仲間のことを思う前に行動しなければならない。
ルークとユーリは一緒の考えだったのか二人同時に窓を見た。
「おい、飛ぶぞ!!!」
「え?ええぇ!!??」
「ちょ、何で俺まで掴むんだ!!!」
ユーリはエステリーゼを片手で抱え込み、反対側の手でルークの服を掴み窓から飛び出した。





「ユーリ…ルーク遅いなぁ…」
テッドが心配そうに城を見つめていると傍にた青色の犬が急に吠え出した。
「え?何?ラピード…あ!!!」
ラピードの吠える方角を見ると、城の方からユーリ、ルークそして見知らぬ少女が走ってくるのが見えた。
「ユーリお帰り!!!ルークありがとう!!ユーリを探して出してくれて!!!」
「へへへへっ…どういたしまして」
お礼を言われたルークは嬉しそうに、照れながらわらった。
そんな表情をユーリは少し笑いながら見ていると、老人がユーリに話しかけてきた。
「悪い知らせだ…魔導器を修理した貴族…やっぱり魔核泥棒だったぞ…」
「なんと…」
「貴族…?」
ルークは二人の会話の内容がよくわかなかったが、これだけはわかった…
貴族が町の人を苦しめている…
「これは…一つ、魔核泥棒をブン殴りに結界の外へ行くか…お前はどうする?」
ユーリはエステリーゼに問いかけた。
エステリーゼは町の様子を眺めながら小さくつぶやいた…
「もちろん、フレンを追いかけます…」
「よし、じゃぁ決まりだな…どこまで一緒かわからねぇけどよろしくな…エステル」
ユーリとエステルの行く道は決まった…
その様子を見るルーク…そこへテッドが心配そうにユーリを見つめる、ルークの服を無意識に掴みながら。
ルークはそんなテッドを見てある決意をした。
「俺も行く…俺も魔核泥棒捕まえにいく!!」
「お前…協力してくれるのはありがたいが…別にこの町のやつでもないのに…いいのか?」
「あぁ!!貴族が町の人を苦しめるなんて許せねぇ!!
とっつかまえてナタリアに貴族とは何かって説教してもらわないと!!!」
「…ナタリアって…誰だ?」
ユーリの質問は聞こえてないのかルークは一人張り切っている…
そんな姿に何故か心が緩む…
先ほどのザキとの戦いをみて実戦経験はあるようだし、戦力はあるほうがよいと考えた。
「よろしくな…ルーク…」
ユーリは利き手である左手を差しだすと、ルークは慌てて左手を服で拭きユーリと握手をした。
「あぁ…よろしくなっ!!!」
まるで太陽のような笑顔でルークは笑いかけた。
その時ユーリの中で心の中が何故かほんのりと温かくなった…
何故かはその時のユーリにはまだわからんかった…それを知るのはまだ先…
「ご主人様が行くのならミュウも行くですの!!!」
「ワンワン!!!」
二匹の動物が自分達も行くとアピールをしてきた。
「あぁ…紹介が遅れたな。こっちは俺の相棒…ラピードだ。」
「あー…こっちはチーグルのミュウ。訳あってしゃべれるけど…気にしないでくれ」
「ですのっ♪」
紹介されたミュウをエステルとユーリは見つめた。
どうみても魔物だが、見たことのない魔物だった…いや、二人とも魔物にそんな詳しいわけではなかった。
しかし、言葉を離す魔物など聞いたことがなかった…気にするなと言われる方が無理な話だ。
「あー…まぁ、おいおい話すよ…それより旅支度しようぜ!!!」
「あぁ…そうだな…」
「そうですねっ」
「ワンワンっ!!!」
「ですのっ!!!」
こうして3人と2匹の長い長い旅は始まった…
この時彼らの中にはこの度が世界を変える旅になるとは…誰も思っていなかった。






「そういえば…ルークはおいくつですの?」
「ん?えっと…アッシュが21歳だから…21歳…(多分」
(なっ!!!!俺と同じ歳かよ…17歳くらいかと思ってた…)
大人ですねっ!!と嬉しそうなエステルとルークが会話をする中、
一人ショックを受けて凹んでいるユーリの姿が見られた。
だが、ユーリの読みはあながち間違えてはいない…
何故ならルークの姿は世界を救った17歳の時から何一つ変っていないのだから…

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