旭屋本舗
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【ゲスト】
ココア
豆子様宅のディセンダーちゃん。
長髪にオッドアイといった可愛い子。嫁に欲しいです←
詳しくは豆子様ページ参照。←
ココア
豆子様宅のディセンダーちゃん。
長髪にオッドアイといった可愛い子。嫁に欲しいです←
詳しくは豆子様ページ参照。←
普段着の中でも少しお洒落なものを選びルークは少しうす暗くなった町へと出かける。
今日はユーリと夜桜を見る約束をした…いや、一方的に約束をさせられたが正しいかもしれない。
いきなりメールで『今度の金曜日夜桜見に行こう』という内容で始まり
半強制的に約束をさせられてしまった。
携帯の時計を見ると約束の時間まで1時間以上ある。
このまままっすぐ待ち合わせの場所まで行ったら1時間以上待たなければならない。
仕方がないのでどこかで時間を潰そうと考えていた時、
可愛らしい声でルークの名前を呼ぶ声が聞こえた。
あなたに微笑む。
「あ、ルークんだ!!」
「え?って、ぐぇ!!!」
後から自分の名前らしき言葉が聞こえたので振りかえってみると
いきなり小さな少女がルークのお腹に飛びついてきた。
少女の髪は長く、赤色…いや茶色といった変わった色をしている。
春先でまだ少し寒さが残る季節にも関わらず少女はノースリーブの服に
お腹を少し出した格好をしている。
瞳はオッドアイで赤と青の色が宝石のように輝いて見える。
「よかったー…知らない人ばっかりで怖かったの。けど、ルークんに会えてよかった」
少女の力はそんなに強くはなかったが、ルークも年頃の男の子である。
こんな可愛らしい少女にいきなり抱きつかれたらいろいろと問題が起きてしまうので
慌てて自分の身体から少女を引き離した。
「ちょっと待て。俺は君と知り合いみたいだけど…君誰?誰かと間違えてないか?」
少女はルークの言葉が理解できないのか不思議そうな顔をしている。
「え…?ルークん何言ってるの?私ココアだよ?ん?あれ?」
ココアと名乗った少女はルークの顔をじっと見つめる…
その距離はあと少ししたら唇が重なりそうなそんな距離…
ルークは顔を真っ赤にして後に後ずさりするが、少女はルークが離れるたび前へと歩くので距離は変わらない。
しかし、ルークの顔を見あきたのかココアはルークから離れたがその顔は少し寂しそうな表情を見せた。
「私の知ってるルークんに似てるけど違う…うぅ…ここ何処?みんなどこ…?」
「え?あ…ちょ…迷子かよ…あー…くそっ…」
時間を見ると約束の時間までには余裕はある。
しかし、ココアに構うと確実時間が費やされるのは何となく予想ガできたが、
悲しそうな表情をするココアの姿を見てこのまま放置してユーリのところへ行くのも嫌な気分が残る。
ルークは少し考えため息をつきココアの頭を優しく撫でた。
「しょうがないから一緒に家探してやるよ…お前どっちから来たんだ?」
「お前じゃない。ココア。」
「うっ…ココア何処から来たんだ?」
「目が覚めたら大きな樹の根元にいたの。どこかわからないから散策してたらここにきたの。
多分あの樹のところに行けば帰れると思う」
何で樹のところにいけば帰れるんだ…?と思ったがツッコミを入れるだけ無駄だと思い言わなかった。
もう少し歩くと人通りの多いところへ出れるのでそこへ出て地図を見ながら樹がありそうな場所を
探す方法が一番てっとりばやいと考えた。
「とりあえず行くか…」
「うん。何かルークんお洒落な格好だね?デート?」
「で、デートなんかじゃねぇ!!!勘違いするなよ!!!」
二人で歩いている最中ココアはルークにいろいろと質問をしてきた。
最初は丁寧に答えていたルークだったが、あまりにも質問攻めにだんだんと答えが適当になってくる。
そうこうしているうちに人通りの多いところへと出た。
ルークはこのあたりの地形が描かれている地図の看板を見ながらココアの言う樹の場所を探したが
よくよく考えてみれば都会でも樹なんていろいろなところに生えているので
探すのは一苦労であることに気がつく。
もう警察に任せようかと考えているとまた自分を呼ぶ声が聞こえた。
振りかえってあたりを見回すが人が多く誰が呼んだかがわからない…
「ルークんこっちこっち!!」
ココアの声が聞こえた。
先ほどもココアがルークを呼んだのだろうか…ココアの声にしては低かった気がする…
とりあえずココアの声がする方に足を向けると可愛らしい服が飾られているウィンドウの前にいた。
「何してるんだ?」
「ねぇねぇ。この服可愛いよね?カノンノとかにあいそう…」
カノンノとはきっと友達のことだろう…目をキラキラと輝かせて服を眺めている。
やっぱり女の子なのだなとルークは感じた。
「あ、あっちのも可愛い」
近くにあった別の洋服屋を見つけその店へと走りだしたのでルークは慌ててココアを追いかけた。
「おい、ココア。家探すんだろ?寄り道なんてしてないで行くぞ」
「あ、あそこのはイリアににあいそう」
「ココア!!ココアってば!!」
彼女の買い物につきあった男友達が翌日疲れ切った顔をして学校に登校してくる理由がわかった気がした。
ココアは可愛いと思った洋服をみつけると風のようにそこへ走り、
ルークは慌ててそれを追いかける。それの繰り返しだった。
どれくらいの時間がたったのだろうか…洋服屋のシャッターが降りた為ココアの足が止まった。
「ぜぇ…はぁ…お、お前足はやい…」
「あれ?ここ見たことある…歩いた記憶がある」
「マジか!?」
「うん。えっと…こっちから来たの」
「よし、行くか。」
やっとゴールが見え始めたと思い浮かれた気分で足を運んでいると子供が一人ルーク達の横を駆け抜けて行った。
「あ、危ないよ。前見て歩かないと怪我するってファラが言ってたよ。」
しかしココアの声は子供には聞こえていない…
何故ならその子供はボールを追いかけていたから…子供は左右を確認せず道路へと飛び出した。
いきなり子供が飛び出してきた為車がクラクションを鳴らした。
「危ない!!!」
ココアは走り出して車におびえ動けなくなっていた子供を抱え反対車線の道路へと飛びだした。
助かったと思って居たが、飛び出した場所が反対車線だった為今度は反対側から車が大きな音を鳴らして走ってきた。
「っや…だめぇ!!!」
反対側からいきなり車が来た為ココアはとっさに動けなかった。
抱えていた子供を守るように身体を小さくしたが、ココアと子供の身体がふわりと浮かび上がり人の温かさが感じられた
そしてその温かさに守られながら少し衝撃を受けた。
「いててて…ココア…お前こそあぶねぇだろうが…」
守ってくれた温かさはルークだった。
ルークはココアと子供を抱え車道から歩道へと転がるように飛び出して行ったのだった。
勢いよく飛び出した為着地に失敗し、折角来ていたお洒落な服がボロボロだ。
おまけにあちこち怪我をしてしまっている。
「いててて…あ、二人とも怪我ないか?」
「うん…大丈夫…ありがとう。」
子供も小さくうなずいた。
そこへ母親が泣きながら走って来て命の恩人であるルーク達にお礼を言って帰って行った。
「まぁ…無事でよかったか…いたっ…」
擦りむいた箇所がズキズキと痛み出す。
それを見たココアがポシェットから何かを取り出してルークの目の前に差しだした。
「何だこれ?レモン色のグミ?」
「レモングミ…食べたら元気になるの」
「ふーん…」
差し出されたグミを食べるとさっきまで痛かった傷が見る見るうちに治った。
「おぉ…すげぇ…どうなってるんだ?」
「さぁ?わかんない…あ、あそこ…あそこの中にある樹から来たの…」
ココアが指を差したのは公園だった。
確かに公園にならたくさん樹もある…ルークとココアは急いで公園の中へと入り目的の樹を探し始めた…
すぐにその樹は見つかった…何故ならその樹は他の樹とは全く違っていたのだから。
「こんな樹この公園にあったか?」
その樹はとても大きい樹で穴がところどころ開いているように見えたが
その穴をかばうようにピンク色をした樹が生えている…今までみたこともない樹だった。
「世界樹だ!!!これで帰れる!!」
ココアは嬉しそうにルークに笑いかけた。
「じゃぁ、私帰るねルークんいろいろありがとう…心配性のユーリんにもよろしくね」
「あぁ…って何でお前ユーリのことっ…」
ルークの質問の回答は聞くことができなかった…
強い風が吹きピンク色の葉が舞い散りあたりが見えなくなった。
風が収まったのであたりを見回すとさっきまであった世界樹と呼ばれた樹も無く、
ココアの姿も居なくなっていたからである。
「な、何だったんだ一体…」
とりあえずひと段落したので自分の家に帰ろうとしたが、
何故自分が今日こんな夜に出かけることにしたのかと疑問が浮かんだ。
しばらく考えルークの顔は青白くなっていく。
「や、やべぇ!!!ユーリのこと忘れてた!!!今何時だ!?」
慌ててポケットに入れていた携帯を見るが、
ココアを守った時の衝撃か携帯は見るも無残な姿となっていた。
ルークは公園にあった時計を見ると約束の時間より2時間以上もたっていた。
丁度待ち合わせ場所がこの近くだったためルークは慌てて待ち合わせ場所へとむかう。
もしかしたら怒って帰っているかもしれない…いや、多分帰っているだろう…
でもルークは待ち合わせ場所に行かないといけないと思った。
自分の人生の中で一番早く走れたかもしれない…
待ち合わせの場所に着いたがそこには誰の姿も見えなかった。
もしかしたらと淡い期待を寄せていたがそれはかなわなかったようだ。
ルークは息を切らせながらその場にしゃがみこんだ…
謝りたくても携帯が壊れていて電話ができない…
人助けなんてするんじゃなかった…あそこでココアを見捨てておけば…
いや、きっとルークのことだから見捨てようとしても見捨てることはできなかっただろう…
深い脱力感と披露を身体で感じていると頬が急に冷たくなった。
驚いて振り向くとそこには悪戯っ子のような顔をした青年が立っていた。
「うわぁっ!!!な、何だ!?って…ユーリ!?」
「よう、お疲れさん。ほら、これでも飲めよ…走って来たんだろ?」
渡されたのはスポーツ飲料…近くにある自動販売機で買ったものだろう…
ユーリは自分用として買った缶コーヒーを開けて飲み始めた。
「あ、あのユーリ…寒い中待たせてごめん…俺その…」
「大丈夫だって。俺もさっき来たところだからな。ほら、夜桜見に行くぞ」
「え?さっき…?あ、うん…」
さっきという言葉に疑問を持ちつつもユーリのあとを追いかける。
いつもなら隣を歩くのだが、今日は遅れて来た罪悪感からか少し後を歩く。
ルーク達の歩く道は桜が満開の道…
とても綺麗な道のはずなのに気分は浮かれない…
「なぁ…ユーリ…怒ってるのか?」
「いや?怒ってねぇけど?」
「めちゃくちゃ待たせたのにか?」
「だからまってねぇって…それより怪我…大丈夫か?ったく…見ているこっちがひやひやするぜ…」
振り向いたユーリの顔は少し困った表情をしており
その表情を見てルークの心は何故か重くなる。
「あぁ…怪我は大丈夫…って何でユーリが怪我のこと知ってるんだ?見てたって…?」
「俺はお前のことなら何でも知ってるぜ…ほら、そんな湿気た顔するな。桜の前なんだから笑えよ
特にお前みたいな美人さんはな。」
ルークの肩を抱き自分の胸へと抱きよせると優しい顔でルークに微笑みかけた。
そんな顔を見てルークの顔は紅くなる。
「え?あ…な、何で桜の前だと笑うんだよ…」
「ん?桜の花ことばは『優れた美人』『純潔』だが一部の桜は『あなたに微笑む』なんだぜ」
ユーリはルークの頬に優しくキスを落とす…
ルークはそんなユーリに小さく…優しく微笑んだ…
今日はユーリと夜桜を見る約束をした…いや、一方的に約束をさせられたが正しいかもしれない。
いきなりメールで『今度の金曜日夜桜見に行こう』という内容で始まり
半強制的に約束をさせられてしまった。
携帯の時計を見ると約束の時間まで1時間以上ある。
このまままっすぐ待ち合わせの場所まで行ったら1時間以上待たなければならない。
仕方がないのでどこかで時間を潰そうと考えていた時、
可愛らしい声でルークの名前を呼ぶ声が聞こえた。
あなたに微笑む。
「あ、ルークんだ!!」
「え?って、ぐぇ!!!」
後から自分の名前らしき言葉が聞こえたので振りかえってみると
いきなり小さな少女がルークのお腹に飛びついてきた。
少女の髪は長く、赤色…いや茶色といった変わった色をしている。
春先でまだ少し寒さが残る季節にも関わらず少女はノースリーブの服に
お腹を少し出した格好をしている。
瞳はオッドアイで赤と青の色が宝石のように輝いて見える。
「よかったー…知らない人ばっかりで怖かったの。けど、ルークんに会えてよかった」
少女の力はそんなに強くはなかったが、ルークも年頃の男の子である。
こんな可愛らしい少女にいきなり抱きつかれたらいろいろと問題が起きてしまうので
慌てて自分の身体から少女を引き離した。
「ちょっと待て。俺は君と知り合いみたいだけど…君誰?誰かと間違えてないか?」
少女はルークの言葉が理解できないのか不思議そうな顔をしている。
「え…?ルークん何言ってるの?私ココアだよ?ん?あれ?」
ココアと名乗った少女はルークの顔をじっと見つめる…
その距離はあと少ししたら唇が重なりそうなそんな距離…
ルークは顔を真っ赤にして後に後ずさりするが、少女はルークが離れるたび前へと歩くので距離は変わらない。
しかし、ルークの顔を見あきたのかココアはルークから離れたがその顔は少し寂しそうな表情を見せた。
「私の知ってるルークんに似てるけど違う…うぅ…ここ何処?みんなどこ…?」
「え?あ…ちょ…迷子かよ…あー…くそっ…」
時間を見ると約束の時間までには余裕はある。
しかし、ココアに構うと確実時間が費やされるのは何となく予想ガできたが、
悲しそうな表情をするココアの姿を見てこのまま放置してユーリのところへ行くのも嫌な気分が残る。
ルークは少し考えため息をつきココアの頭を優しく撫でた。
「しょうがないから一緒に家探してやるよ…お前どっちから来たんだ?」
「お前じゃない。ココア。」
「うっ…ココア何処から来たんだ?」
「目が覚めたら大きな樹の根元にいたの。どこかわからないから散策してたらここにきたの。
多分あの樹のところに行けば帰れると思う」
何で樹のところにいけば帰れるんだ…?と思ったがツッコミを入れるだけ無駄だと思い言わなかった。
もう少し歩くと人通りの多いところへ出れるのでそこへ出て地図を見ながら樹がありそうな場所を
探す方法が一番てっとりばやいと考えた。
「とりあえず行くか…」
「うん。何かルークんお洒落な格好だね?デート?」
「で、デートなんかじゃねぇ!!!勘違いするなよ!!!」
二人で歩いている最中ココアはルークにいろいろと質問をしてきた。
最初は丁寧に答えていたルークだったが、あまりにも質問攻めにだんだんと答えが適当になってくる。
そうこうしているうちに人通りの多いところへと出た。
ルークはこのあたりの地形が描かれている地図の看板を見ながらココアの言う樹の場所を探したが
よくよく考えてみれば都会でも樹なんていろいろなところに生えているので
探すのは一苦労であることに気がつく。
もう警察に任せようかと考えているとまた自分を呼ぶ声が聞こえた。
振りかえってあたりを見回すが人が多く誰が呼んだかがわからない…
「ルークんこっちこっち!!」
ココアの声が聞こえた。
先ほどもココアがルークを呼んだのだろうか…ココアの声にしては低かった気がする…
とりあえずココアの声がする方に足を向けると可愛らしい服が飾られているウィンドウの前にいた。
「何してるんだ?」
「ねぇねぇ。この服可愛いよね?カノンノとかにあいそう…」
カノンノとはきっと友達のことだろう…目をキラキラと輝かせて服を眺めている。
やっぱり女の子なのだなとルークは感じた。
「あ、あっちのも可愛い」
近くにあった別の洋服屋を見つけその店へと走りだしたのでルークは慌ててココアを追いかけた。
「おい、ココア。家探すんだろ?寄り道なんてしてないで行くぞ」
「あ、あそこのはイリアににあいそう」
「ココア!!ココアってば!!」
彼女の買い物につきあった男友達が翌日疲れ切った顔をして学校に登校してくる理由がわかった気がした。
ココアは可愛いと思った洋服をみつけると風のようにそこへ走り、
ルークは慌ててそれを追いかける。それの繰り返しだった。
どれくらいの時間がたったのだろうか…洋服屋のシャッターが降りた為ココアの足が止まった。
「ぜぇ…はぁ…お、お前足はやい…」
「あれ?ここ見たことある…歩いた記憶がある」
「マジか!?」
「うん。えっと…こっちから来たの」
「よし、行くか。」
やっとゴールが見え始めたと思い浮かれた気分で足を運んでいると子供が一人ルーク達の横を駆け抜けて行った。
「あ、危ないよ。前見て歩かないと怪我するってファラが言ってたよ。」
しかしココアの声は子供には聞こえていない…
何故ならその子供はボールを追いかけていたから…子供は左右を確認せず道路へと飛び出した。
いきなり子供が飛び出してきた為車がクラクションを鳴らした。
「危ない!!!」
ココアは走り出して車におびえ動けなくなっていた子供を抱え反対車線の道路へと飛びだした。
助かったと思って居たが、飛び出した場所が反対車線だった為今度は反対側から車が大きな音を鳴らして走ってきた。
「っや…だめぇ!!!」
反対側からいきなり車が来た為ココアはとっさに動けなかった。
抱えていた子供を守るように身体を小さくしたが、ココアと子供の身体がふわりと浮かび上がり人の温かさが感じられた
そしてその温かさに守られながら少し衝撃を受けた。
「いててて…ココア…お前こそあぶねぇだろうが…」
守ってくれた温かさはルークだった。
ルークはココアと子供を抱え車道から歩道へと転がるように飛び出して行ったのだった。
勢いよく飛び出した為着地に失敗し、折角来ていたお洒落な服がボロボロだ。
おまけにあちこち怪我をしてしまっている。
「いててて…あ、二人とも怪我ないか?」
「うん…大丈夫…ありがとう。」
子供も小さくうなずいた。
そこへ母親が泣きながら走って来て命の恩人であるルーク達にお礼を言って帰って行った。
「まぁ…無事でよかったか…いたっ…」
擦りむいた箇所がズキズキと痛み出す。
それを見たココアがポシェットから何かを取り出してルークの目の前に差しだした。
「何だこれ?レモン色のグミ?」
「レモングミ…食べたら元気になるの」
「ふーん…」
差し出されたグミを食べるとさっきまで痛かった傷が見る見るうちに治った。
「おぉ…すげぇ…どうなってるんだ?」
「さぁ?わかんない…あ、あそこ…あそこの中にある樹から来たの…」
ココアが指を差したのは公園だった。
確かに公園にならたくさん樹もある…ルークとココアは急いで公園の中へと入り目的の樹を探し始めた…
すぐにその樹は見つかった…何故ならその樹は他の樹とは全く違っていたのだから。
「こんな樹この公園にあったか?」
その樹はとても大きい樹で穴がところどころ開いているように見えたが
その穴をかばうようにピンク色をした樹が生えている…今までみたこともない樹だった。
「世界樹だ!!!これで帰れる!!」
ココアは嬉しそうにルークに笑いかけた。
「じゃぁ、私帰るねルークんいろいろありがとう…心配性のユーリんにもよろしくね」
「あぁ…って何でお前ユーリのことっ…」
ルークの質問の回答は聞くことができなかった…
強い風が吹きピンク色の葉が舞い散りあたりが見えなくなった。
風が収まったのであたりを見回すとさっきまであった世界樹と呼ばれた樹も無く、
ココアの姿も居なくなっていたからである。
「な、何だったんだ一体…」
とりあえずひと段落したので自分の家に帰ろうとしたが、
何故自分が今日こんな夜に出かけることにしたのかと疑問が浮かんだ。
しばらく考えルークの顔は青白くなっていく。
「や、やべぇ!!!ユーリのこと忘れてた!!!今何時だ!?」
慌ててポケットに入れていた携帯を見るが、
ココアを守った時の衝撃か携帯は見るも無残な姿となっていた。
ルークは公園にあった時計を見ると約束の時間より2時間以上もたっていた。
丁度待ち合わせ場所がこの近くだったためルークは慌てて待ち合わせ場所へとむかう。
もしかしたら怒って帰っているかもしれない…いや、多分帰っているだろう…
でもルークは待ち合わせ場所に行かないといけないと思った。
自分の人生の中で一番早く走れたかもしれない…
待ち合わせの場所に着いたがそこには誰の姿も見えなかった。
もしかしたらと淡い期待を寄せていたがそれはかなわなかったようだ。
ルークは息を切らせながらその場にしゃがみこんだ…
謝りたくても携帯が壊れていて電話ができない…
人助けなんてするんじゃなかった…あそこでココアを見捨てておけば…
いや、きっとルークのことだから見捨てようとしても見捨てることはできなかっただろう…
深い脱力感と披露を身体で感じていると頬が急に冷たくなった。
驚いて振り向くとそこには悪戯っ子のような顔をした青年が立っていた。
「うわぁっ!!!な、何だ!?って…ユーリ!?」
「よう、お疲れさん。ほら、これでも飲めよ…走って来たんだろ?」
渡されたのはスポーツ飲料…近くにある自動販売機で買ったものだろう…
ユーリは自分用として買った缶コーヒーを開けて飲み始めた。
「あ、あのユーリ…寒い中待たせてごめん…俺その…」
「大丈夫だって。俺もさっき来たところだからな。ほら、夜桜見に行くぞ」
「え?さっき…?あ、うん…」
さっきという言葉に疑問を持ちつつもユーリのあとを追いかける。
いつもなら隣を歩くのだが、今日は遅れて来た罪悪感からか少し後を歩く。
ルーク達の歩く道は桜が満開の道…
とても綺麗な道のはずなのに気分は浮かれない…
「なぁ…ユーリ…怒ってるのか?」
「いや?怒ってねぇけど?」
「めちゃくちゃ待たせたのにか?」
「だからまってねぇって…それより怪我…大丈夫か?ったく…見ているこっちがひやひやするぜ…」
振り向いたユーリの顔は少し困った表情をしており
その表情を見てルークの心は何故か重くなる。
「あぁ…怪我は大丈夫…って何でユーリが怪我のこと知ってるんだ?見てたって…?」
「俺はお前のことなら何でも知ってるぜ…ほら、そんな湿気た顔するな。桜の前なんだから笑えよ
特にお前みたいな美人さんはな。」
ルークの肩を抱き自分の胸へと抱きよせると優しい顔でルークに微笑みかけた。
そんな顔を見てルークの顔は紅くなる。
「え?あ…な、何で桜の前だと笑うんだよ…」
「ん?桜の花ことばは『優れた美人』『純潔』だが一部の桜は『あなたに微笑む』なんだぜ」
ユーリはルークの頬に優しくキスを落とす…
ルークはそんなユーリに小さく…優しく微笑んだ…
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