旭屋本舗
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これは俺がまだ幼い頃の話。
やっと本当の兄弟になれた気がする…
俺達は大切な約束をした…
ずっと、ずっと守っていく…
離れることはできないのだから…
大切な…大切な…兄弟…
『だったらずっと…これから守っていく…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって俺達は二人で一人なんだから…』
「ルーク…行くのか?あの病院に…」
「あぁ…最後に見ておきたいんだ…」
それぞれの約束。2~アッシュ編~
その日もいつもと変わらない俺が居た。
俺のこの生活は双子の兄が交通事故に会ったことから始まる。
その交通事故は大人達の身勝手な世界から起きたもので…
純粋な子供の世界は穢れた大人達の世界によって壊されかけた。
本当は俺が狙われたはずなのに…運転手が間違えてあいつを交通事故に巻き込んだ…
あいつが入院…いや、親戚が経営している病院に閉じ込めていた病室に俺は毎日通ったけど
あいつには会えなかった…
病室の前まで来るが罪悪感から扉をあけることができない日々が続く。
本当は俺が狙われていたはずなのに…俺が入院するはずだったのに…
どうしてあいつが…
病室の前まで来るとそんな思いが体中をめぐり動けなくなった。
そして諦めて帰る…そんな日が毎日続いた。
ところがある日あいつの部屋に行くと中から知らない声がした。
知らない声…そして聞き覚えのあるあいつの声…いや笑い声。
少し扉を開けて様子を見ると窓辺で知らない子供と楽しそうに話をしているあいつが居る。
俺と話をするときには見せたことない太陽のような笑顔で…
それが悔しくて、悔しくて…今日こそ会おうと思っていたのに…また会えなかった。
二人はいろんな話をしていた。
今日学校で起きたこと…友達のこと…幼馴染のこと…
そしてあいつも俺のことや、幼馴染であるナタリアのこと…他愛もない話をいろいろいている。
そんな日が数日続いた。
こっそり聞いていることに罪悪感を感じたが何を話しているのか気になってしまい
毎日二人の会話を聞いてしまっていた。
明日はあいつがまた手術をすることになっているあの日。
あいつが受ける手術はとても難しい手術で死んでしまうかもしれないそうだ…
けれど成功すればまた前みたいに学校に行ったり普通の生活ができる。
しばらくは会えなくなるので今日こそは話をしようと思っていた…
けどまた窓辺であいつと話をしていた。
また扉の前で立ちすぐんでいると中から今日は笑い声ではなく泣き声が聞こえたので
耳をすまして中の声を聞いた。
「違う…俺明日また手術だって…難しい手術で…もしかしたら…死んじゃうかもだって…」
「かも…だろ?大丈夫だって成功するよ。
手術して元気になったら…一緒に遊ぼうぜ。俺の幼馴染も紹介してやるよ」
「けど…いつここに戻って来れるかわからないし…君をずっと待たせるのは…」
「俺待ってるから…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって…俺達友達だから…」
どうして他人のあいつが待っていて、俺が待っていてやれないんだ…
たった一人の兄なのに…なぜかあの子供に無性に腹が立ってきた。
あいつが帰った後あいつは雨が降りそうな顔をして病室に居た。
俺は心を決めて病室へと入って行くとあいつは雷が落ちたような驚いた顔をして俺を迎えた。
頭には手術の跡を隠すために巻かれた包帯が痛々しく見える。
「あ、アッシュ…来てくれt…いや…何しに来たんだ…」
相変わらず俺や家族と話す時は冷たい雪のような顔をする…いや無理にしている。
このころの俺達の家はとてもぎくしゃくしていた。
こいつがこんな顔をするようになるのは仕方がない…
だって長男だからいろいろと重いものを担がないといけないから…
「見舞いに来てやったんだ…明日手術だし…しばらくまた会えなくなるし…」
「しばらくじゃなくて永遠になるかもしれないぞ…お前はそっちの方がいいんじゃねぇの?」
こんなことを言うくせに手は震えている…強がったって何もないのに…
「俺はそんなこと思っちゃいない。勘違いするんじゃねぇよ屑。」
「誰が屑だ。もうお前うぜぇーんだよ…さっさと帰れ。」
「こんな震えてるやつを誰が置いて帰れるか」
震えてる手をそっと握ってやると俺と同じ緑の瞳が丸くなった。
「ふ、震えてねぇよ…震えてなんか…」
ぽろぽろと大粒の雨が降り出した。
俺はその雨を小さな自分の手でそっと拭いてやるが止まることはない。
「大丈夫だ…成功する…退院したらまた外で…」
「い、いやだ…外に出たくない…」
「え?」
あいつはさっきよりも震えだした…それは死の恐怖だけではない…
もっとべつの何かで震えている。
「そ、外に出たら…また交通事故とかに会う…またみんなに心配かける…怖い…」
子供の純粋な世界はとても簡単に壊れてしまう…
大人達の身勝手でとても簡単に…
俺が思っていた以上にあいつの心の傷はとても深いものだった…。
あいつの手を強く握ってあいつの瞳を見て誓った。
「だったらずっと…これから守っていく…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって俺達は二人で一人なんだから…」
「アッシュ…ありがとう…」
あいつは初めて俺に太陽のような笑顔で笑いかけた…
その笑顔は俺の心に太陽の恵みをほんの少し与えてくれた
けどまたすぐに曇った表情に戻った。
「なぁ、アッシュ…頼みがあるんだ…」
「何だ?プリンでも食べたいのか?」
「ち、ちげぇよ…その…もし、俺に何かあったら…あいつに謝っておいてくれないか?
『約束守れなくてごめん』って…」
「お前…そんな縁起でもないこと…」
あいつは小さく…寂しそうに笑うとそれ以上何も言わなかった。
俺はそんなことを言うあいつを叱りつけてやりたかったが、言葉がでない…
あいつというのは多分窓辺で話をしていたやつのことだろう…
俺が盗み見してなくて知らなかったらどうするんだ…やっぱりどこか抜けている。
その日は俺達は初めて同じベッドで寝た。
兄弟なのに…今まで同じベッドで寝るなんて…当たり前のことのはずなのに…
それをしたことがなかった。
それほど家の中がぎくしゃくしていた。
目を開ければそこには同じ顔…もう一人の俺が居る。
これからはもう少し素直になってこいつと話をしよう…
少しずつだけど、二人の仲を直していこう…
これからはもっと二人で同じベッドで寝よう…
そう思っていたのに…
手術は失敗した。
あいつは命は取り留めたが話すことはできない…俺の姿を見ることもできない…
ただ童話のお姫様のようにただ眠り続けるだけの存在。
分厚いガラス越しから見えるあいつの姿は
いろんなコードがあいつの身体から張り巡らされていて
あいつの姿を見るのがとても辛かった…
あの交通事故以来俺とあいつの傍につくよういなったガイも一緒に来たけど
あいつの姿を見て泣きそうな顔をしている。
俺は本当は守りたくなかったあいつとの約束を守る為看護婦にあの窓辺で会話をしていた
俺と同じくらいの子供のことを聞いたが、誰も知らなかった。
あいつが手術してから数日後、それらしき子供があいつのことを聞きに来たらしい。
俺は仕方がないので自分の足であの子供を探すことにした。
けど俺は一つのことを思い出した。
「そいつの名前…聞いてなかった…」
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やっと本当の兄弟になれた気がする…
俺達は大切な約束をした…
ずっと、ずっと守っていく…
離れることはできないのだから…
大切な…大切な…兄弟…
『だったらずっと…これから守っていく…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって俺達は二人で一人なんだから…』
「ルーク…行くのか?あの病院に…」
「あぁ…最後に見ておきたいんだ…」
それぞれの約束。2~アッシュ編~
その日もいつもと変わらない俺が居た。
俺のこの生活は双子の兄が交通事故に会ったことから始まる。
その交通事故は大人達の身勝手な世界から起きたもので…
純粋な子供の世界は穢れた大人達の世界によって壊されかけた。
本当は俺が狙われたはずなのに…運転手が間違えてあいつを交通事故に巻き込んだ…
あいつが入院…いや、親戚が経営している病院に閉じ込めていた病室に俺は毎日通ったけど
あいつには会えなかった…
病室の前まで来るが罪悪感から扉をあけることができない日々が続く。
本当は俺が狙われていたはずなのに…俺が入院するはずだったのに…
どうしてあいつが…
病室の前まで来るとそんな思いが体中をめぐり動けなくなった。
そして諦めて帰る…そんな日が毎日続いた。
ところがある日あいつの部屋に行くと中から知らない声がした。
知らない声…そして聞き覚えのあるあいつの声…いや笑い声。
少し扉を開けて様子を見ると窓辺で知らない子供と楽しそうに話をしているあいつが居る。
俺と話をするときには見せたことない太陽のような笑顔で…
それが悔しくて、悔しくて…今日こそ会おうと思っていたのに…また会えなかった。
二人はいろんな話をしていた。
今日学校で起きたこと…友達のこと…幼馴染のこと…
そしてあいつも俺のことや、幼馴染であるナタリアのこと…他愛もない話をいろいろいている。
そんな日が数日続いた。
こっそり聞いていることに罪悪感を感じたが何を話しているのか気になってしまい
毎日二人の会話を聞いてしまっていた。
明日はあいつがまた手術をすることになっているあの日。
あいつが受ける手術はとても難しい手術で死んでしまうかもしれないそうだ…
けれど成功すればまた前みたいに学校に行ったり普通の生活ができる。
しばらくは会えなくなるので今日こそは話をしようと思っていた…
けどまた窓辺であいつと話をしていた。
また扉の前で立ちすぐんでいると中から今日は笑い声ではなく泣き声が聞こえたので
耳をすまして中の声を聞いた。
「違う…俺明日また手術だって…難しい手術で…もしかしたら…死んじゃうかもだって…」
「かも…だろ?大丈夫だって成功するよ。
手術して元気になったら…一緒に遊ぼうぜ。俺の幼馴染も紹介してやるよ」
「けど…いつここに戻って来れるかわからないし…君をずっと待たせるのは…」
「俺待ってるから…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって…俺達友達だから…」
どうして他人のあいつが待っていて、俺が待っていてやれないんだ…
たった一人の兄なのに…なぜかあの子供に無性に腹が立ってきた。
あいつが帰った後あいつは雨が降りそうな顔をして病室に居た。
俺は心を決めて病室へと入って行くとあいつは雷が落ちたような驚いた顔をして俺を迎えた。
頭には手術の跡を隠すために巻かれた包帯が痛々しく見える。
「あ、アッシュ…来てくれt…いや…何しに来たんだ…」
相変わらず俺や家族と話す時は冷たい雪のような顔をする…いや無理にしている。
このころの俺達の家はとてもぎくしゃくしていた。
こいつがこんな顔をするようになるのは仕方がない…
だって長男だからいろいろと重いものを担がないといけないから…
「見舞いに来てやったんだ…明日手術だし…しばらくまた会えなくなるし…」
「しばらくじゃなくて永遠になるかもしれないぞ…お前はそっちの方がいいんじゃねぇの?」
こんなことを言うくせに手は震えている…強がったって何もないのに…
「俺はそんなこと思っちゃいない。勘違いするんじゃねぇよ屑。」
「誰が屑だ。もうお前うぜぇーんだよ…さっさと帰れ。」
「こんな震えてるやつを誰が置いて帰れるか」
震えてる手をそっと握ってやると俺と同じ緑の瞳が丸くなった。
「ふ、震えてねぇよ…震えてなんか…」
ぽろぽろと大粒の雨が降り出した。
俺はその雨を小さな自分の手でそっと拭いてやるが止まることはない。
「大丈夫だ…成功する…退院したらまた外で…」
「い、いやだ…外に出たくない…」
「え?」
あいつはさっきよりも震えだした…それは死の恐怖だけではない…
もっとべつの何かで震えている。
「そ、外に出たら…また交通事故とかに会う…またみんなに心配かける…怖い…」
子供の純粋な世界はとても簡単に壊れてしまう…
大人達の身勝手でとても簡単に…
俺が思っていた以上にあいつの心の傷はとても深いものだった…。
あいつの手を強く握ってあいつの瞳を見て誓った。
「だったらずっと…これから守っていく…何日…何週間…何カ月…何年でも…お前のこと、
だって俺達は二人で一人なんだから…」
「アッシュ…ありがとう…」
あいつは初めて俺に太陽のような笑顔で笑いかけた…
その笑顔は俺の心に太陽の恵みをほんの少し与えてくれた
けどまたすぐに曇った表情に戻った。
「なぁ、アッシュ…頼みがあるんだ…」
「何だ?プリンでも食べたいのか?」
「ち、ちげぇよ…その…もし、俺に何かあったら…あいつに謝っておいてくれないか?
『約束守れなくてごめん』って…」
「お前…そんな縁起でもないこと…」
あいつは小さく…寂しそうに笑うとそれ以上何も言わなかった。
俺はそんなことを言うあいつを叱りつけてやりたかったが、言葉がでない…
あいつというのは多分窓辺で話をしていたやつのことだろう…
俺が盗み見してなくて知らなかったらどうするんだ…やっぱりどこか抜けている。
その日は俺達は初めて同じベッドで寝た。
兄弟なのに…今まで同じベッドで寝るなんて…当たり前のことのはずなのに…
それをしたことがなかった。
それほど家の中がぎくしゃくしていた。
目を開ければそこには同じ顔…もう一人の俺が居る。
これからはもう少し素直になってこいつと話をしよう…
少しずつだけど、二人の仲を直していこう…
これからはもっと二人で同じベッドで寝よう…
そう思っていたのに…
手術は失敗した。
あいつは命は取り留めたが話すことはできない…俺の姿を見ることもできない…
ただ童話のお姫様のようにただ眠り続けるだけの存在。
分厚いガラス越しから見えるあいつの姿は
いろんなコードがあいつの身体から張り巡らされていて
あいつの姿を見るのがとても辛かった…
あの交通事故以来俺とあいつの傍につくよういなったガイも一緒に来たけど
あいつの姿を見て泣きそうな顔をしている。
俺は本当は守りたくなかったあいつとの約束を守る為看護婦にあの窓辺で会話をしていた
俺と同じくらいの子供のことを聞いたが、誰も知らなかった。
あいつが手術してから数日後、それらしき子供があいつのことを聞きに来たらしい。
俺は仕方がないので自分の足であの子供を探すことにした。
けど俺は一つのことを思い出した。
「そいつの名前…聞いてなかった…」
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